31歳女性ライターが「顔出し」する理由と、それにまつわる危険を防ぐライフハック

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男が見えていない世界で生きる私たち

 表舞台で活動している女性は変な男性に狙われやすい。もし、R氏の彼女に男性ファンがいて、彼のアカウントを発見してしまった場合、彼女の身に危険が及ぶことを考えたことはないのだろうか。元NGT48の山口さんや、小金井のシンガーソングライターの女性のような事件に巻き込まれることを想定していない危機感のなさに呆れた。鈍感過ぎる。きっと私も、もっと病んでいたら彼女の元へ乗り込み、R氏が浮気をしていることを知らせ、彼女に嫌がらせをしていたと思う。

「なぜ彼女の写真をアップするのか」とR氏に聞いたところ、「プライベートのアカウントだから……」としか言われなかった。しかし、若くて可愛い女を手に入れたという優越感があったのではないかと個人的には想像している。

 これで彼女が表舞台に立つ活動をしていなかったらまだいい。しかし、事実、彼女はステージに立って音楽活動を行っている。プロになりたいのか、ただの趣味なのかは分からないが、女性というだけで男性のファンがつくことも多い。

 プライベートでも交友があり、長年ファンであるシンガーソングライター・さめざめの笛田サオリさんは、性や恋愛に関する楽曲を制作している。メンヘラ系女子ウケするジャンルの楽曲だ。しかし、音楽を始めた当初は全く違う世界観の曲を歌っていたという。

 デビュー当時、ファンは男性ばかりだったそうだ。笛田さんは女性ファンを増やしたくて、よりディープな女性の気持ちを詰め込んだ歌詞を書いたら女性のファンが増えたと、以前インタビューで語っていた。さめざめの歌詞を読んで、「痛いところを突かれてしまった」と感想を言う男性もいる。そこまでやらないと女性ファンがつかず、時には下心を持って近づいてくる男性もいるのだ。
 
 以前、普段から女装をして過ごしている「男の娘」の歌手・谷琢磨さんを取材した際、

「女装をするようになってから痴漢に遭うようになったし、街を歩くと声をかけられる。女性の気持ちがわかるようになった」

「男性の格好をしていた時代、恋愛は男から動かないと始まらなくて全くダメだった。女性には男性は自ら動く必要があること、男性には女性は声をかけられて嫌な思いをすることがあることを知ってほしい。男女それぞれ入れ替わって生活する体験日が設けられればいいのに」

 などとおっしゃっていた。ほとんどの男性は女性の世界が見えていないし、当たり前だが女性も男性の世界が完全には見えていない。

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