参院選「丸川珠代」人気に心ザワつかせる「もう一人の男」

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 光が差すところには必ず陰が出来る。もっとも、あまりにギラギラと輝く光は、陰に住む人の心をザワつかせるようで……。

 来る参院選へ向け頭を抱えるのは東京都選挙区選出の自民党参院議員、武見敬三氏(67)である。

「東京の改選数は6人で、自民党が擁立するのは2人。普通なら大船に乗った気持ちでいられるのでしょうが、如何せん、もう1人の候補者がね……」

 とため息を吐くのは、さる都連関係者。その“もう1人”とは、

「同じく改選を迎える丸川珠代さん(48)ですよ。彼女は2013年に行われた前々回の参院選で、公明党の山口那津男代表を上回る100万票以上を集めトップ当選を果たした。都連の区議・市議など地方議員も現金なもので、知名度抜群の丸川さんばかりに群がり、武見さんの周りには人が集まらないのです」

 これだけでは、武見氏が丸川氏の人気を僻(ひが)んでいるようにしか聞こえないが、

「もちろん、武見さんも悪いんですよ。彼は一言でいえば、ケチ。党勢拡大のために汗をかくことも身銭を切ることもありませんから、人望がないんです」

 ところが、

「4月に行われた統一地方選では、都連総務会長の萩生田光一さんが区議など地方議員に対して、2連ポスターは丸川と撮るようにと、あからさまな武見外しをした。結果、都内には丸川さんとの2連ポスターが溢れかえったのです。かつて丸川さんが初当選した07年には、3選を目指していた保坂三蔵さんが煽りを食って落選してしまいましたが、このままいけば武見さんも同じ道を辿ることになりかねない」

 まさに“女性が輝く社会”には違いないのだが……。

週刊新潮 2019年5月30日号掲載

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