広瀬すずを「デザイン泥棒」にした大人の思惑と「シャドーデザイナー」の存在

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“タレントコラボ”の舞台裏

 ファッションジャーナリストの西山栄子さんも言うのだ。

「最近の業界では、タレントさんをデザイナーとして起用するのがブームです。コラボ商品と名付けるだけでファンの大量購入が見込めますし、タレントの側もイメージアップに繋がる。でも、タレントはプロではありませんから、ゼロからデザインを考えるのは難しいですし、よっぽど好きじゃないと続きません。ブランドがシャドーデザイナーを用意して案を出すのが慣習です。会議の場でいろんな雑誌や資料を見ながら、タレントさんとデザイナーで話し合うというやり方が一般的なのです」

 広瀬はこのワンピースの発表の際、〈サイドプリーツが女性らしいですね。これ1着で決まる!〉とのコメントを寄せている(掲載の写真参照)。自らデザインしたのに、〈女性らしいですね〉と他人事。そこに自ずと発案者のナゾの答えが現れている……と考えるのは、穿(うが)ちすぎだろうか。

「earthサイドが真似した場合は問題外ですが、仮に偶然の一致だったにしても、発売前に似たものがないかどうかリサーチし、デザインを変更しなければいけなかったですね。ネット社会の今、これだけ似ていたら、いずれ両者の画像が並べられ、『広瀬すずがデザイン泥棒!』とネット上に拡散されるのは明らか。傷が付くのは広瀬さんですから」(先のデザイナー)

 彼女の名を冠しておけばいい、とばかりに慎重さを欠いた周囲の責任――と手厳しいのである。

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