「中高年ひきこもり」は61万人 「親の『死体』と生きる若者たち」の著者が語る現実
80代の親が50代の子の面倒を見る、いわゆる「8050(はちまるごーまる)問題」の深刻さが、日に日に高まっている。内閣府が今年3月29日に初めて発表した数字にショックを受けた方も多かったのではないか。40~64歳のひきこもりの数が推計61万3000人に達しているというのだ。15~39歳の推計54万1000人を7万人以上も上回り、1980~90年代に若者の社会現象といわれた“ひきこもり”が、30年後の現在、中高年へと移行した形だ。
そんな折、内閣府の発表とタイミングを合わせるかのように刊行されたのが、『親の「死体」と生きる若者たち』(青林堂)である。...