故・小池一夫さんの「借金人生」 愛弟子・堀井雄二氏も1千万円出資していた

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1千万円

「未だに彼に渡した“預かり金”を返済してもらっていません」

 と語るのは、小池氏の内弟子だった一人である。

「数年前に同じく何人かの内弟子に、100万円から500万円を“指導する上での預かり金という形で渡してくれ”と頼んできたのです。理由を聞くと、“途中で辞めてしまわないように”とのことだった。ところが、小池さんのもとを卒業してもお金は返ってこない。電話すると“早く返さないとな”と言っていたのに……」

 こうした例は枚挙に遑(いとま)がない、と別の関係者は言う。

「08年、仕事で知り合った女性に小池さんが“アニメファンドに800万円出資しないか”と持ち掛けたのです。さらに個人的に300万円を貸したのに、配当もなければ、元金も返ってこない。結果、女性が小池さんを相手取り、裁判を起こす事態になりました」

 その後、分割支払いによる和解となったが、全てが返済されることはなかった。

「投資と言いつつ借金だったのでしょう。入用だったのは見栄っ張りだからですよ。かつては都内の高級マンションやホテルで暮らしていたし、あまり酒も飲めないくせに銀座も大好きでした。かつてほどの連載はないのに、生活レベルを落とせなかったのです」(同)

 最後に先にも紹介した愛弟子である堀井氏に聞いた。

「10年ほど前、アニメを作りたいと言われ、1千万円を出資したことがありましたね。その後、連絡はあってもアニメは完成せず、お金も返ってきませんでした。まあ、貸した金なんて戻ってこないでしょ。ただ、お金に困っている素振りは見たことなかったですけどね」

週刊新潮 2019年5月23日号掲載

ワイド特集「目に青葉 眼下に断崖」より

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