「セブン」「ローソン」食品ロス対策への疑問 なぜ現金値引きではなくポイント還元?
昭和に生まれ平成に花開いた日本のコンビニ文化が、令和で迎える転換期――。「24時間営業」の見直しに続きメスが入ったのは「食品ロス」の問題である。このたび2社が「弁当の値引き販売開始」と報じられたが、実情は「ポイント還元」。そこにはいかんともしがたい事情があるようだ。
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セブン-イレブン(以下セブン)は5・8万トンで、ファミリーマート(以下ファミマ)は4・0万トン、ローソン4・6万トン……これは環境省が2013年に発表した、コンビニ各社の全店舗の食品廃棄物量(試算値)である(「スーパー及びコンビニエンスストアにおける食品廃棄物の発生量、発生抑制等に関する公表情報の概要」より)。...