太川&蛭子の「バス旅」が復活 視聴率5.2%というビミョーな数字になったワケ

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現場の掟

 なぜ、平日の“鉄道枠”で放送したのか。

「太川・蛭子のバス旅は“もう行くところがなくなった”と終了宣言もしたわけですし、その後、17年3月からは田中要次(55)と作家の羽田圭介(33)による新シリーズ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』が、いまも放送されています。おまけに『バス旅Z』では太川がナレーションを務めています。新コンビが放送中の枠で、太川&蛭子のコンビで復活というのは、制作現場の掟としてあり得ません」

 ちなみに「バス旅Z」の視聴率は、7~8%とまずまずの数字。

「とはいえ、太川・蛭子コンビのようにDVDは発売されていませんし、映画化なんてこともないでしょう。だからといって無下にはできない。そこで、あくまで『太川蛭子の旅バラ』内での新企画扱いにしたのでしょう。ただし、それゆえ大宣伝もできなかったわけです。記者会見は太川ひとりでやっていましたが、スポーツ紙もベタ記事扱い。放送当日の昼には、太川・蛭子コンビのバス旅再放送があり、ラテ欄には“今夜、太川蛭子が新・バス旅はじめます!”と紹介されていましたけどね。平日昼は各局がワイドショーで鎬(しのぎ)を削っている時間です。大した効果はなかったと思います。効果的な番宣といえば、帯の生番組や人気番組へ出演して告知するわけですが、テレ東としてもさすがにそこまでやれなかったということでしょう」

 田中&羽田の新コンビに忖度して、番組宣伝もままならなかったというわけだ。5.2%も仕方なしというわけか――。

「確かに微妙な数字ですが、今のテレ東にとっては決して悪くはありません。やはり電車よりバス!という確信が得られたと思います。“新・バス旅はじめます!”と宣言したくらいなので、今後、田中・羽田コンビと共存していくと思います。ただ問題は、太川・蛭子コンビによる今回のバス旅は、かつてのように3泊4日ではなく、1泊2日で1万円までのタクシーが利用できるというルールに変更されているということです。週一のレギュラーで毎回1泊2日のロケはキツい。果たしていつまで続けられるか……」

 前途は多難のようで。

週刊新潮WEB取材班

2019年5月23日掲載

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