内田理央、主演ドラマが「視聴率1%台」の超不運な環境

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 17世紀の哲学者パスカルは、人間の最大の下劣さを〈名誉を追求すること〉とした。SNSが跋扈(ばっこ)し、「いいね」を求める現代にも当てはまる言葉だが、そのSNSをテーマにしたドラマが“不名誉”な事態に陥っている。

 内田理央(27)が主演を務めるドラマ「向かいのバズる家族」(日テレ系)の視聴率が1%台を連発している。深夜ドラマとはいえ、第3話で1・9%、第6話で1・5%にまで落ち込み、同枠での視聴率1%台は9年ぶり、2度以上となると史上初の不名誉だ。

「SNSで話題になるという意味の“バズる”をタイトルに入れたのに全く話題にならず、制作スタッフも意気消沈。SNS社会へ一石を投じるドラマは、菅田将暉主演の「3年A組」が大人気になった直後で、世間も食傷気味なのかもしれません」(テレビ局関係者)

 内田には低視聴率女王のレッテルが貼られそうだが、

「業界内で、内田の演技力には一定の評価があります。そもそも、家族全員がSNSでバズるという無理な設定や、突然踊り出したりする過度な演出に難があったんです」(同)

 所属事務所のレプロが若手女優で一番推す内田のバッシングを、スポーツ紙などが大きく展開するとは思えない、なんていう声もあって、どうやら内田が矢面に立つことはなさそうだ。とはいえ取り巻く環境に恵まれない運の悪さが目立つ。ライターの吉田潮氏は、

「脚本のマギーは役者としては素晴らしいけど、脚本家としては、軽さに抵抗を持つ人が多いかもしれません。『3年A組』と比較しても、設定が視聴者にとって自分ごと化しにくい。視聴率を追いかけない味のあるドラマ、という位置づけで続ければ良いのでは」

 と、提案する。内田は、視聴率という〈名誉を追求すべからず〉。

週刊新潮 2019年5月23日号掲載

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