春を迎え、街中のいたるところで黒や濃紺のリクルートスーツに身を包んだ若者を見かけるようになった。サクラと花粉症と並ぶ日本の春の風物詩、就活シーズンの到来である。
会社員の多くが通過してきたであろう就活。あの企業に入りたい、あんな仕事をしてみたいと夢見るのと同時に、企業から日々届く不採用通知、通称お祈りメールに頭を抱えていたことを思い出す人もいるだろう。
さて、都内大学に通うAくんはただいま就活真っ只中。慣れないスーツを着込み企業の説明会に赴いたり、大学の友人たちと情報交換したりしているが、彼には幼いころから働くことを夢見ている会社があった。...
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就活事情最前線 IT大手ヤフーは「デジタル+アナログ」で“いい人材を”確保する
今年は、6月1日に採用活動の選考が解禁になった。採用スケジュールが大幅に後ろ倒しになった昨年より、2カ月早くなったことになる。昨年に引き続き、「売り手市場」といわれていることもあり、企業は様々な方法で優秀な学生を確保しようと苦心している。
ここ1、2年を見てみると、日程が変わったことにより前年を踏襲することができずに、採用フローをゼロから考え直した中小企業やベンチャー企業の存在が光った。
以下は、ユニークな採用の、ほんの数例である。
「マージャンに勝ったら最終面接へ」「学生自らが面接官を選ぶ」「面接やめちゃいました採用」「『人狼』採用」「カフェテリア採用」「リクルートスーツ着用禁止」「えこひいき採用」「三つ星採用」……。...
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