原田知世「あなたの番です」は苦戦中、それでも日テレを喜ばせる意外な数字

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 春クールドラマは、前半戦で大勢がほぼ見えてきた。世帯視聴率ではテレビ朝日が圧勝だ。

 ところが個人視聴率で49歳以下に限ると、日本テレビが1位となる。特に広告主のニーズが高いFT(女性13~19歳)からF1(女性20~34歳)だと、同局の独走ぶりが際立つ。

 背景には同局の広告主戦略がある。他局と何が違うのか、考察してみた。

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世帯視聴率ではテレ朝の後塵

 ビデオリサーチが調べる関東地区の世帯視聴率で各局を比較してみよう。5月12日時点でわかっている数字で集計すると、「特捜9」「科捜研の女」「緊急取調室」を擁するテレ朝が圧勝だ。3ドラマの平均は13.3%。2位TBSに3.5%ほどの差をつけている。3位の日テレは、3.7%も離されてしまった。

 日テレの場合、「俺のスカート、どこ行った?」(主演・古田新太)の9.5%、「白衣の戦士!」(主演・中条あやみ&水上あさみ)の9.3%は可もなく不可もなくといった成績。ところが「あなたの番です」(主演・原田知世&田中圭)が7.1%で、想定外の苦戦となった。

 昨秋の「今日から俺は!!」が9.9%、今年1月クールの「3年A組」が11.5%と好調続きだった日曜10時半枠。今回は2クール連続を予定しただけに、7%ほどの数字は大誤算と言えよう。

「安っぽいレトロゲームのような構成が不評」「初回で視聴者を捕まえられなかったのが響いている」など、ネットニュースでも酷評となっている。

 同局は春クールで、厳しい戦いを強いられているように見える。

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