統一地方選で躍進「NHKから国民を守る党」で内ゲバ勃発! 原因はカネか思想か?

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立花代表に聞く

立花:いやー、正直、ここまで当選者が出て、(党が)大きくなるとは思ってなかったんですよ。でも、大きくなれば色々な人間が出てきます。だから今、不要な人材を切り捨てているんです。

――いきなり強気な発言である。

立花:党を去った6人の中には、我々の政策とは全く関係ない、独自の主張をし始めた人がいます。さすがに、それを認めるわけにはいきません。

――独自の主張というと?

立花:NHK問題の本質は内部に朝鮮人が増えたこととか、偏った思想を前面に主張し始めたんです。我々の本来の目的はNHKにスクランブル放送を導入させ、見た番組だけにお金を払えるようにすることであって、朝鮮の人がどうとかは関係ないわけです。

――彼らは「代表が参院選の供託金を地方議員に求めたことがおかしい」と言っている。それを強制するのは、受信料を強制的に徴収しようとするNHKと一緒という声もあるが?

立花:いきなり「130万円出せ」と言われて驚いた人もいるでしょう。でも、こちらは、いらない人間を切りにいっているんです。彼らは「お金を強制的に出せと言われた」と主張していますが、そうじゃない。私は払わないからといって裁判に訴えるようなことはしませんよ。嫌なら辞めてもらって結構、除名するだけです。それに、払えない人にはお貸しするとも言っていますしね。

――なんとしても国会議員を誕生させたいということか。

立花:地方議員がNHKについて文句言ったところで、何か変わると思いますか? 何もできませんよ。それでも地方選挙を戦ったのは、党の名を売るため。当初からの目的は「NHKから国民を守る党」として国会議員を送り込むことです。そのため、党が供託金を用意しなければならない。参院選の全国比例区に候補者を立てるには、10名以上の候補者を立てなければならないと法律にあります。我々は比例区に3名、選挙区に7名を立てるつもりですが、比例区の供託金は1人600万円、選挙区は1人300万円、〆て3900万円が必要になります。個人や企業からお金を集める気はありません。特定の人や企業から影響を受けるのはよくありませんから。ところが、今回、独自の主張をし始めた人たちはシガラミがありすぎる。実は、あるラーメンチェーンの会長が、彼らの選挙資金を出したと見ています。彼は新興宗教団体の名誉会長でもあり、今回当選した議員は、その大幹部であることをブログで明かしています。さらに今後は、もっと議員を増やすとも――。そういう人たちと一緒に続けたら、こちらが誤解されてしまうじゃないですか。私たちの党は「普段は見てもいないNHKから強制的にお金を取られるのはおかしい」と言っているんです。スクランブル放送してくれればいいだけのことです。WOWOWだってスカパーだって、見た番組にだけお金を払うという方式を普通にやっていることを、なぜNHKはやろうとしないのか。災害など緊急時の放送のためとか言いますが、その時はスクランブルを解除すればいいだけでしょう。そのためのNHKでもあるのですから。そうした私たちの考えは、まだまだ理解されているとはいえません。

――内紛劇は痛手ではないのか。

立花:参院選への挑戦権は勝ち取ったと思います。5月26日に行われる足立区議選 でも議席を取れると思います。それでも、知名度は十分とは言えないし、うちの党への理解を広めなければなりません。不要な人に居てもらっては困りますし、この騒動をきっかけに、私たちの党を正しく理解してくれる人が増えれば……。そう思って、わざと騒動を大きくしている面もあります。今年の参院選はダメでも、3年後はいけると思っています。悪くても2議席はいけるでしょう。そして比例なら、2%の得票率の壁も越えられる。そうなれば政党交付金の対象ともなるはずです。私はNHKのスクランブル導入が実現できたら、党を解散してもいいと思っています。もちろん議員など辞めますよ、しんどいだけですから。

――その後、どうするのか。

立花:ユーチューバーでもパチプロでもやって、気楽に生きていきますよ。

 大躍進の直後にこれじゃあね。候補者の選定は、くれぐれも慎重に行うべきである。

週刊新潮WEB取材班

2019年5月8日掲載

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