「早く天皇をやりたい」という「秋篠宮さまの乱」

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 御代替わりとともに皇嗣家となられた秋篠宮家は、新天皇・新皇后をお支えする重要なお役目を帯びることになる。当主の秋篠宮さまは皇位継承順位1位となられ、これに悠仁さまが続く。が、新天皇と秋篠宮さまは5歳違い。今後、ともにお年を重ねられていくことになる。

 折しも「朝日新聞」4月21日付朝刊の1面では、

〈退位「一代限り」への問い〉

 との見出しで、一昨年6月の生前退位に関する特例法成立後、秋篠宮さまが、

〈「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」〉

 周囲にそう述べられていたという記事を掲載した。さる宮内庁関係者は、

「額面通りであれば『高齢となってからでは、即位は難しい』とのお考えの表明だと窺えます」

 実際に先の記事では、

〈タブー視されてきた「即位辞退」の可否もが議論の俎上にのぼり出した〉

 とも記されているのだが、

「秋篠宮殿下は最近でも『(ご自身が天皇を)継ぐことになるからには、できるだけ早くやりたい』と漏らされています。そして『自分は短くてもいい。そのあとは早く悠仁に継がせたい』という趣旨のお話もなさっている。すなわち、今回の生前退位を一代限りとするのではなく、先々にわたり恒久化したいとのご意向をお持ちだというのです」(同)

 かりに公となれば「政治的ご発言」とされてしまいそうな内容ではある。が、それ以前に懸念されるのは、

「殿下の仰りようは、まるで新天皇となられる兄宮に対し、皇位を譲ってほしいと急かしておられるかのようで、お立場に鑑みれば適切ではありません。とはいえ、かりに平成と同じく新天皇が30年お務めになれば、秋篠宮殿下も80代になられてしまう。殿下は、兄宮とご自身がそれぞれ10年ほど務められた後、悠仁さまに引き継がれるようなイメージを持たれているのではないでしょうか」(同)

 一昨年暮れ、長女・眞子さまの婚約内定者である小室圭さんの母親の金銭トラブルが発覚。以降も収束の兆しはなく、新皇嗣家は混乱のさなかにある。そうした中から漏れてきた、穏やかならざる肉声なのだ。

「皇位に繋がる若年の男性皇族が悠仁さましかおられず、この状況にしばらく変化はない。秋篠宮殿下がこうしたお考えを持ち続けられるのだとすれば、新時代の幕開けにおよそ相応しくない兄弟関係が続くことになりかねません」(同)

 06年に悠仁さまが誕生される前後、先々の皇位継承が兄弟間でなされるという事態を、月刊誌などは「現代版『壬申の乱』」と称した。令和の“和”が長らく続くことを願うばかりだ。

週刊新潮 2019年5月2・9日号掲載

特集「『御代代わり』20の謎」より

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