「脂質の悪玉」最高値はジョイフル 外食チェーンが隠す「飽和脂肪酸」を独自調査

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各社が隠す飽和脂肪酸&72商品ランキング 食べてはいけない外食チェーン(1/2)

 何かを秘す。それは得てして疾(やま)しさの表れであったりする……。今回は、各店がひた隠しにする飽和脂肪酸の量を独自に検査してリスト化。そこから見えてきた驚愕の数値は……。(以下は「週刊新潮」4月11日号掲載時点の情報です)

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 本連載「食べてはいけない外食チェーン」では、各店のメニューに潜む問題点を検証してきた。いずれも摂取オーバーが致命的な病の引き金になりかねない「塩分」「カロリー」「脂質」に着目し、その目安値超過メニューを具体的に紹介してきた。今回と次回はその締めくくりである。まずは、脂質を取り上げることにする。

 糖質(炭水化物)、たんぱく質と並ぶ三大栄養素である脂質。人間にとって必要不可欠な栄養素でありながら、それを必要以上に摂取すると、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)の「肥満が招く三大疾患」のリスクが高まり、痛風や脂肪肝等々、さまざまな関連疾患を引き起こす危険性がある。

 しかし、その脂質は「二面性」を持っていて、

「肉、ラード、バターなどの動物性の油脂、また植物性であってもパーム油などに多く含まれる飽和脂肪酸はLDLコレステロールを増加させますが……」

 と、横浜創英短大の則岡孝子名誉教授(栄養学)が説明する。

「一方、オリーブオイルなどの植物性油脂や魚油に含まれる不飽和脂肪酸のなかには、LDLコレステロールを減らし、血圧を下げるものがあります」

 つまり、一口に脂質と言っても、「悪い」飽和脂肪酸と「良い」不飽和脂肪酸があるのだ。

 女子栄養大学の専任講師で管理栄養士の小澤啓子氏が後を受ける。

「飽和脂肪酸は動脈硬化を招きます。外食チェーンのメニューの脂質はほとんどが飽和脂肪酸と考えて間違いないでしょう」

 そして先の則岡氏が、

「血管の内側にコレステロールなどが付着し、プラークと呼ばれるおかゆ状の塊(かたまり)ができるため、血管が狭くなり、かつ硬くなる動脈硬化が起こり、血液の流れが悪くなって、脳梗塞や心筋梗塞につながります」

 と続ければ、料理家で管理栄養士、フードビジネスコーディネーターとしても活動する小山浩子氏曰く、

「飽和脂肪酸の摂りすぎは中性脂肪や悪玉コレステロールを増やすことになり、肥満に直結し、老化にもつながります。スナック菓子に入っている脂質のほとんどが飽和脂肪酸です」

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