ファミレスの「脂質」を比較検証 目安の5倍! 驚愕商品はバーミヤンの「担担麺」

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「バーミヤン」のあのメニューが…

 また、洋食メニューが目立つなか、脂質量が115・6グラムと、目安値の約5倍にも達し、全リスト中「ワーストワン」に輝いたのは中華系ファミレス、バーミヤンの「担担麺」だ。

「脂質が高いメニューについて考える際には、食材に含まれる脂と同時に、調理の過程で付着する油にも注目しなければなりません」

 と、女子栄養大学の専任講師で管理栄養士の小澤啓子氏が語る。

「バーミヤンのメニューが高脂質である背景には、中華料理の調理法があると言えます。中華で使われる鉄鍋は、大量の油を引かないと焦げ付いてしまいますし、下処理として食材を一度油通しします。さらに仕上げでも炒め用やコク出しのために油を用いるので、結果、脂質が高くなるのです」

 確かに担担麺の「売り」は、こってりしたスープに加え、よく炒められた挽(ひ)き肉のそぼろである。

 また、ファミレスリストの中ではタルタルソースが入ったメニューも目に付く。ココスの「自家製タルタルソースのチキンカツ」は脂質100グラム超で、バーミヤンの「カリッとジューシー特製タルタルからあげ」も56・3グラムと目安値の2倍を超えている。

「タルタルソースの中身は、ほぼマヨネーズで、動脈硬化などのリスクを高め、脂質の中でも特に問題視すべき飽和脂肪酸が多く含まれます」(則岡氏)

 たかがソース、されどソース。バーミヤンには、先に挙げた「カリッとジューシー特製タルタルからあげ」から、タルタルソースを除いた「カリッとジューシー特製からあげ」なるメニューも存在し、後者の脂質量は30・5グラム。タルタルソースを付けないだけで、約26グラムも脂質量は減る。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年4月4日号初出/2019年5月5日掲載

特集「『脳梗塞』『心筋梗塞』の元凶という『脂質』を比較検証 食べてはいけない『外食チェーン』第4弾」より

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