「吉野家」「松屋」危険なのは? 「サイゼリヤ」は優秀!? 食べてはいけない外食チェーン

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どうしても食べたい時には…

「塩分を多く含む食品は避けるべきですが……」

 とアドバイスをするのは、女子栄養大学の小澤啓子・専任講師である。

「それでもこうしたメニューを食べたい時は、カリウムが多く含まれる食品を一緒に取り入れると良いでしょう。カリウムには、ナトリウムの排出を促す働きがあります。代表的なのは、ほうれん草、ブロッコリー、にんじんなどの野菜や、バナナやオレンジ、キウイなどの果物が挙げられます」

 サラダを付けたり、食後にデザートとしてフルーツを食べたりするのが有効、というワケなのだ。

 また、塩分に関しては、比較的安全に思われるCoCo壱番屋でも、落とし穴はある。付け合せとして無料で食べられる福神漬。こちらは15グラムで1・1グラムもの塩分がある。また、サイドメニューのらっきょうも9~10個で1・4グラムもの塩分が含まれるのだ。これらを摂れば、「ココイチ」でも5グラム超えの食事はグンと増えるかもしれない。

 これら塩分過多の状況をどう考えるのか。各社に問い合わせると、

「スープを完食した場合の数値です」(日高屋)

「スープをすべて飲み干した場合になります」(幸楽苑)

「スープやソース部分の塩分が反映されている」(すき家、なか卯、ココス)

 等の指摘はあったものの、社によっては、減塩を意識する姿勢を窺わせる回答もあった。

「塩分過多は、高血圧だけではない。胃がんの原因にもなります」

 と、警鐘を鳴らすのは、新潟大学の岡田正彦・名誉教授である。

 国立がん研究センターのHPでも、塩蔵食品は、胃がんのリスクを上げる可能性が大きいと報告されているが、

「塩分を摂りすぎると、細胞の中の水が出ていき、新たに塩分を含んだ水が染み込んでいく。その際、細胞が破壊され、それを修復する時にコピーミスが起き、がん化をうながすのです」(同)

 現代の生活の中で、外食をゼロにするのは困難だろう。しかし、漫然と外食チェーンに通い、“塩漬け”の食生活を送り、がんのリスクを高める。そんな悪夢を避けるためには、まずは外食チェーンの本質とは何かを知ることが第一歩である。

週刊新潮 2019年3月14日号初出/2019年5月2日掲載

特集「たった1食で『塩分』が基準値を超える! 『胃がん』『脳卒中』リスクが増大!! 食べてはいけない『外食チェーン』」より

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