食べてはいけない「外食チェーン」メニュー一覧 たった1食で塩分が基準値超え

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外食チェーンの“戦略”

 日本フードサービス協会の調べによれば、外食産業の市場規模は実に約25兆円と巨大だ。また、食の外部化率(食料支出のうち、外食などの支出額の割合)は、約44%に上る。ざっくりと言えば、日本人は、食事の約半分を、外食に頼っているのである。

 その外食には、家庭での食事と比べて、明確な特徴がある。

「一般的には、外食のイメージは、低価格で高カロリー。牛丼にしろ、カレー、ハンバーガーにしろ、お客さんの懐に優しく、お腹を満たせるメニューが並んでいますよね」

 と言うのは、横浜創英短大の則岡孝子・名誉教授(栄養学)である。

「炭水化物をたっぷり食べさせる。そのご飯が進むように、味付けを濃くする。ここでよく用いられるのが、塩です。また、脂質も増やして、腹持ちをよくさせるのも特徴です。安い出費で満足感を与え、また店に来てもらうのがビジネスモデルなのです」

 料理家で管理栄養士、フードビジネスコーディネーターとしても活動する小山浩子氏も指摘する。

「食材のコストはとめどなく上がっていく一方、消費者の財布の紐は固い。そこで、外食産業は、安価な食材を仕入れて客に提供する。ただ、そのままだとあまりおいしくないので、塩や油を使って味を濃くし、おいしく提供できるような工夫を強いられているように感じます」

 コスパを上げリピーターを確保する。その“戦略”の結果として、炭水化物、塩分、脂質が過多になる……。これが外食チェーンの根幹的な特徴と言えるだろう。

 もちろん、容易に想像が付くことだが、これらの栄養素が習慣的に過多となれば、行き着く先は、肥満や高血圧、生活習慣病だ。そして、場合によっては、がんなど、他の病のリスクも負うことになる。

 今回と次回で、このうち、まずは、塩分値に関して検証をしてみよう。

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