平成の間に「キムタク」が出演したドラマは27本 ファンが選んだベスト5を発表

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ファンが選んだ「傑作ベスト5」

 木村が工藤静香(49)と結婚したのは平成12年。少々意外だが、平均視聴率をベースにすると、所帯を持ってからの方が高い数字を出している。

 そして平成の終盤が迫っていくにつれ、視聴率も下がっていく。ただし、ワースト1位である「その時、ハートは盗まれた」でさえ視聴率は2ケタをキープしている。このあたりも、木村が“平成のドラマ王”と言われる理由かもしれない。

 何よりも、表を眺めるうちに、オンエア当時の思い出が脳裏に蘇った方も、かなりいるはずだ。「あの時は大学生だった」、「新入社員の時に見ていた」、「別れた彼女と一緒にレンタルビデオを借りた」――。やはりキムタクは、ある意味“平成のシンボル”と言えよう。

 最後に、SMAPのデビュー時から常に追いかけ続けてきた、妙齢のファン女性に「キムタクドラマのベスト5」を選んでもらった。まとめた表と、“選評”を5位から順に掲載する。

◆第5位「ラブジェネレーション」
「“カッコいいキムタク”という木村くんの演技において、最終完成型にして頂点だと思います。まだ独身でしたから、ストレートな恋愛ドラマという題材も、とても似合っていました。あと男性の持つ“エッチ”な側面を、とても上品に演じていたのも、印象に残っています。キムタクドラマの王道と言えるのではないでしょうか」

◆第4位「華麗なる一族」
「TBSの55周年記念という大作でした。木村くんがプレッシャーを感じているのが演技からも伝わってきて、そういう面でも画面に引きこまれましたね(笑)。私は木村くんのキーワードは『頑固』だと思っているんです。確かラストシーンを巡って、演出担当と相当な議論をしたという報道が当時、話題になったはずです。そういう木村くんの頑固さというか一徹さが、あのドラマではプラスに働いていたと思います」

◆第3位「ビューティフルライフ」
「『ラブジェネレーション』の木村くんが最もカッコいいキムタクなら、こちらの沖島柊二という役は、最高の“はまり役”でしょう。美容師という設定が完璧で、『いそうでいない、超リアルな夢の王子さま』でした。また彼の持つ頑固さが、職人気質とかプロ意識と通じる部分があって、美容師役に説得力を与えていたと思います。大好きで繰り返し見ているうちに、『やっぱりストーリーはベタだね』と我に返るんですけど(笑)木村くんが常盤貴子さん(46)が演じる町田杏子に惹かれていく姿がとても丁寧に描かれています。だからベタな展開だと気づいても、最後まで面白く見られるんです。ラストシーンも珠玉という表現がぴったりで、本当に傑作だと思います」

◆第2位「CHANGE」
「『ええっ、CHANGE!?』と怒る人もいるかもしれないですね。役は内閣総理大臣。これほどリアリティがゼロの役はないでしょう。でも、ファンとして声を大にして言いたいのは、“史上最年少”の首相なんていう滅茶苦茶な役を演じられるのは木村くんだけということです。実際、もし木村くんが政界に進出すれば、首相になるのは間違いない(笑)。この作品はキムタク演技の“力業”が、ぎりぎりでドラマを成立させている。それが面白い。多分、多くの人は『HERO』を1位か2位にすると思いますが、木村くんの演じる久利生公平という検事はあまりにも完成しすぎて、隙のなさが好きになれません。対して『CHANGE』の朝倉啓太首相は隙だらけですけれど、キムタクのドラマ史上屈指の愛すべきキャラクターだと思います」

◆第1位「ロングバケーション」
「俳優としての木村拓哉は、この作品で花開きました。“キムタク演技”の原点と言える、記念碑的なドラマだと思います。オンエア当時、SMAPファンの心がわしづかみにされたのは、木村くんの演じる瀬名秀俊も、山口智子さん(54)の葉山南も、共に人生最悪の状況で、それを慰め合うというストーリーだったからです。ご存知の通り、SMAPは遅咲きのアイドルとして、芸能界で苦労を重ねてきました。そうしたグループの持つ不遇の歴史が、瀬名秀明という役にフィットしていました。当時は若手だった竹野内豊さん(48)、稲森いずみさん(47)、松たか子さん(41)、広末涼子さん(38)が注目されたドラマでもあります。共演の人たちの知名度も高めながら、木村くんは『ロンバケ』で日本一のスターに駆けあがっていきます」

 木村拓哉は11月に47歳になる。つまり今年、元号は令和に代わり、キムタクの“アラフィフ”が現実のものになっていく。今後、テレビドラマや映画で、彼はどんな演技を見せるのだろうか?

週刊新潮WEB取材班

2019年4月30日掲載

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