ウィリアム王子がMI6で「スパイ修業」一体なぜ?
今回のミッションはブリュッセルのEU首脳会議に潜入し、英国の離脱を有利に運ぶよう工作すること――なんて“007”まがいの任務はなかったが、みっちり3週間、“エージェント”修業に励んだようだ。
父チャールズに次ぐイギリス王位継承順位2位のウィリアム王子(36)が、対外秘密情報部のMI6、情報局保安部のMI5、政府通信本部GCHQと、英国の3大諜報機関に入り、4月6日まで職務体験していたことを英王室が明らかにした。
王室男子は皆、士官学校から軍に入る慣例はあるが、短期間にしろ王族で諜報機関に所属したのはウィリアムが初めて。志願しての“スパイ入り”だったという。
「MI6での研修期間には、ロンドン市街でテロリストを探る実地訓練もしていたんだとか。でも子供にでさえ顔を知られた存在。ま、実際はたいした仕事はしていなかったようですがね」
とは、在英ジャーナリスト。
それにしても次期皇太子がスパイ活動とは、なぜ?
同じく在英の国際ジャーナリスト・木村正人氏が、ワケを説明してくれる。
「テロのリスクが高まる現状に、ウィリアムが自ら望んだ、との理由でしたが、本当は諜報機関が自分たちのイメージアップを図るために立てた戦略でしょうね。スノーデン事件でネット上の個人情報まで監視しているのを暴露されて以来、英国民の反発を買っています。王室を利用し、いい話題にしようとしているんですよ」
ただ、肝心の英国民の反応はというと、
「今はブレグジットがどうなるか、英国中が固唾を呑んで見守っている状況。王室の話題といえば、せいぜいメーガン妃の出産ぐらい。ウィリアムがMI6に入ったなんて“何バカなことを”といった程度ですかね」
未だにMI6による暗殺説が囁(ささや)かれる母ダイアナの“死の真相”でも明かしてくれれば、注目が集まること間違いなしだが……。