「通信交渉」と「青い目の人形」――渋沢栄一が目指した日米親善

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 新たな1万円札の顔となる渋沢栄一。新紙幣発行は5年も先のことなので、大騒ぎするには、まだ早すぎるかもしれないが、その業績を振り返るのに早いも遅いもない。むしろ今の時代こそ知っておくべき人物と言っていいだろう。

 渋沢栄一といえば、よく言われるのが「日本資本主義の父」という異名だ。最近では「ベンチャーのさきがけ」などと評されることもあるが、事実、彼が立ち上げにかかわった企業は500ともいわれ、金融、流通、鉱工業からエネルギー、農林水産業、教育まで、おおよそ“産業”と名のつくもので、彼のかかわっていない分野を見つけ出すのは難しい。...

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