伊藤詩織さんを逆提訴で1億円請求、「安倍首相ベッタリ記者」のメンタリティ

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口説く余力などない?

 反訴状を見ると、事件当日の山口記者は、

〈過密なスケジュールのもとで忙しく活動して(中略)疲労を蓄積させ(中略)、親子ほどの年齢差のある若い女性を口説く精神的余力などないはずで、「少しでも早く寝たい」「早く休みたい」と思うのが人情である〉

 状態だったという。しかし、その会食前のアポ取りメールでは、連日に亘って、

〈ところで、ヤボ用で一時帰国する事になったんだけど、来週は東京にいますか?〉

〈来週後半、空いてる夜ある?〉

 と明確に誘っているのだ。

 山口記者がかつて本誌に回答したように、「法に触れることは一切していない」と言うのなら、こぞって起用していたテレビメディアがソッポを向くことはなかったはずだ。

 同じく反訴状では、

〈ジャーナリストとして社会的生命を絶たれたオレ〉

 とアピールするが、そういう結果になったのは、「ベッタリ記者の代わりは幾らでもいるから」と、テレビ局自身が気づいたからではないか。

週刊新潮 2019年4月18日号掲載

特集「『小林よしのり』も呆れた! 『伊藤詩織さん』に1億円払えと訴えた『安倍総理』ベッタリ記者」より

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