塚田一郎議員、母が1億円騙し取っても被害者に「忖度」なし! 問われる政治家の資質
「私は痴呆じゃない」
その後、一郎議員が講じた手は、〈温かさ溢れる社会の実現を〉とホームページで謳うわりには、母への愛が感じられない酷なものだった、と小山さんは言う。
「一度、都内の病院に入れられ、いよいよ借金取りがうるさくなった5、6年前、奈良県の天理教本部に1年間、修行のようなかたちで入れられました。新潟支部に移ってからは、レストランに入ったけど払うお金がないからと、私も何度か呼び出され、そのとき“ここを出たら部屋を借りる”と、希望を述べていました」
だが、4年ほど前、
「一郎に痴呆症扱いされて、埼玉県の老人ホームにたたき込まれました。その直前、私の家にいたことがあって、電話で“一郎さんのために施設に入ってください”と口説く弁護士に、“ウソです、私は痴呆じゃない、一人でいくらでも出かけられる”と言って、戦っていたのが忘れられません」
そして最後に、小山さんはしみじみとこう語った。
「一郎は、実の母親がこれだけ多くの人に迷惑をかけたことを、どう思っているのか。実母の不始末さえ処理できない人に、政治家を名乗る資格があるのでしょうか。Tが病気だとしても、母親と正面から向き合わずに、厄介者として他人の間をたらい回しにし、最後は施設に捨てるように閉じ込めてしまうとは、いくらなんでも非情にすぎます。こんな人に、国民に寄り添った政治活動ができるとは、到底思えません」
[2/3ページ]