【平成最凶の事件簿5】堕ちていく男と女、タクシー運転手「日高」がネクタイを外すとき
平成8年5月6日、広島市郊外の農業用水路の土管の中から、10代と見られる女性の腐乱死体が見つかった。呉市の県立高校定時制に通う1年生(16)。少女の姿は時折、「西日本一の歓楽街」と言われる広島・薬研堀周辺で目撃されていた。その目的は同年の流行語大賞にもノミネートされた「援助交際」、“客”を探すためだった。
広島市内のタクシー運転手・日高広明(34)は半月ほど前、薬研堀にある新天地公園で少女に声をかけ、自らが運転する車中に招き入れていた。2万円を渡し、ホテルへ。...