安倍首相、小倉さん、玉川さん…「アンチ」がいる華(古市憲寿)
本当に政権が倒れるのは、テレビが首相のことを報じなくなった時だと聞いたことがある。批判報道が盛んなうちは、視聴者がまだ首相に興味がある証拠。しかし政権末期になると、首相が映るだけでチャンネルを変えられてしまう。だから視聴率を下げたくないテレビ局が政治のことを報じなくなる。
テレビ局の友人が言っていたのは、2018年のモリカケ騒動の時よりも、2015年夏のほうが安倍政権にとってピンチだったのではないかということ。平和安全法制を巡る国会前デモの盛り上がりや、戦後70年談話の発表があった頃、「数字が落ちるから」と、あまり首相の顔を映さないようにしていた番組もあったという。...