娘を性のはけ口にした父がまさかの無罪! 判決文に見る「鬼畜の所業」
判決文で明かされた事件の経緯
ここまでは新聞報道でも見られた通りだが、分からないことが多すぎるので、以下、判決文で明かされた内容を基に、事件に至る経緯を説明してみよう。
彼女は6人家族。父と母、3人の弟とひとつ屋根の下で暮らしていたものの、
〈(被害者は)母とは不仲で、同女に対して不信感を抱いていたため、同女に対して被告人から性的虐待を受けていることを含めて悩み事などを相談することはできなかった〉
それに加えて被害者は、小学生の頃から父に殴ったり蹴ったりを繰り返された。
〈母は、被告人がA(註=被害者女性)に暴力を振るった際、あまりにひどいときに口頭で止める程度のことをするのみで、ほとんどは黙って見ていたり、被告人に加勢したりしていた〉
このような家庭環境に育った彼女が中学2年生になった頃、父親は頻繁に娘の胸などを触り始めた挙句、
〈その年の冬頃から性交を行うようになった。(中略)高校を卒業するまでの間、週に1、2回程度の頻度で行われていた〉
〈その頻度は専門学校入学前から増加して週に3、4回程度となっていた〉
[2/4ページ]