中条あやみ「白衣の戦士!」が好スタート それでも第2話視聴率が急落の不安
本物の元ヤンに学べ
中条と言えば、ファッション誌「Seventeen」の専属モデルとして女性からの支持を獲得。さらに“売れる女優への登竜門”と言われる「ポカリスエット」やNTTドコモ「dカード」、「GU」、「ハーゲンダッツ」、菅田将暉(26)とハモるトヨタ「カローラスポーツ」など数々のCMで男性からの人気も得た。女優としては映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(東宝)などにも出演したが、連ドラ主演はこれが初めて。ファンにとっても待ちに待ったという感があったのだが……。
「彼女が所属する事務所が得意とする売り方ですね。かつて同じ事務所の田中麗奈(38)を、サントリー『なっちゃん』や富士フイルム『フジカラー』といったCMで視聴者にインパクトを与えてから女優業に進出させました。ただ今回は、その作品がちょっと古くさかったかもしれません」(同・芸能記者)
また、他の出演者たちも、なんだか昔の名前で出ているような、引っかかる役柄なのである。
水川は、かつて「医龍―Team Medical Dragon―」(フジテレビ系)にも看護師役で出演している。“バチスタ手術”の成功に向け“チーム・ドラゴン”を率いる天才外科医(坂口憲二[43])の相棒的なオペ看護師を演じており、まさに信頼の厚い役柄だった。
看護師長役の沢村一樹(51)は、「DOCTORS~最強の名医~」(テレビ朝日系)で、文字通り最強の外科医を演じていた。
外科医役の安田顕(45)は、「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」(フジテレビ系)の放射線科准教授、もしくは「下町ロケット」(TBS系)の技術開発部部長の印象がまだ強い。
そして、主任ナースを演じる片瀬那奈(37)は、バラエティ「痛快TV スカッとジャパン」(フジテレビ系)で、“嫌味なお局役を演じさせたら日本一”と言わしめた実力の持ち主であり、本来、水川が演じる“お局”的看護師の夏美が似合いそうだ。
さらに同じくナース役の鈴木紗理奈(41)は、本物の“元ヤン”として名を馳せた過去がある。
なんだか、少しずつキャスティングにズレが生じているような……。
「中条は16年からこの3月まで『アナザースカイ』(日本テレビ系)の女性MCを務めるなど、バラエティにも好んで出演しており、スタッフにも評判がいい。その可愛さを前面に出そうとしたことが、緩い作りになってしまったのかもしれません。コメディ路線でも構いませんが、それなら“1000年に1人の逸材”と言われた橋本環奈(20)が『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で見せたキレたヤンキー役が絶賛されたように、振り切った演技が必要かもしれません」(他局プロデューサー)
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