「令和」発表で芸能人が便乗商法、5月1日にテレビ局が仕込む“第1号企画”は……
“一番乗り”の盛りあがり
日刊スポーツは4月2日、「新元号 金爆発表1時間後に新元号ソングに作った」の記事を紙面に掲載した。もちろん、日刊スポーツの独自記事ではない。全てのスポーツ紙が同じ内容の記事を報じている。
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要するに「金爆」ことゴールデンボンバーが、“新元号ソング1番乗り”を目指し、「令和」発表の1時間後に新元号ソングの配信に成功したという記事だ。その秘密は、事前準備。サビ以外の音源はもちろん、ミュージックビデオ(MV)さえも前もって作成しておいたことにある。
4月1日午前11時41分ごろ、菅義偉官房長官が「令和」を発表。これを受けて大急ぎでサビを作り、MVを撮影。午後0時45分ごろにMVを公開した。曲のタイトルは「令和」というストレートなものだった。
テレビ局で生中継したのはフジテレビ。テレビ担当記者が振り返る。
「メンバーの鬼龍院翔さん(34)が完成を発表し、メンバー全員で『令和』を歌いました。MVは民放各局のワイドショーで紹介されたほか、翌2日にも金爆は日本テレビ系列の『スッキリ』(平日8:00〜10:25)にも生出演し、歌を披露しました」
MVはYouTubeでも公開されたが、4月4日に「ビルボードジャパン」が「ゴールデンボンバー『令和』MVが400万回再生を突破、“人間習字”で書いた『令和』期間限定で展示」との記事を掲載している。再生回数を考えれば、大成功と言っていいだろう。
「メンバー全員が“便乗”と認める潔さに、ネット上でも大ウケでした。ところが、ゴールデンボンバーが最速ではなかったことが明らかになり、更に盛り上がることになります」(同・テレビ担当記者)
日刊スポーツは4月2日、今度は電子版で「鬼龍院驚き『速すぎるわ』令和ソング最速でなかった」の記事を掲載する。記事の一部を引用させていただく。
《金爆は1日、新元号発表の約1時間後に新曲「令和」をインターネット上で発表した。制作現場から生中継し、メンバー4人が新時代の高揚感をファンと共有した。
しかし“世界最速”ではなかった。DJ集団「レペゼン地球」は新元号発表からわずか20数分ほどで新曲「令和」をネット上に公開していた》
「レペゼンファンは『「令和」は金爆より早かった』と自慢すれば、ゴールデンボンバーのファンは『CDリリースは金爆の方が先』と反論。結果的に論争となり、これも盛りあがりました。“便乗商法”の勝者を決めるのは難しいですが、少なくとも地上波は金爆の圧勝でした」(同・テレビ担当記者)
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