「ポツンと一軒家」が「イッテQ」に連勝! それでも業界からは早くも不安の声

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変化する人気番組

「『イッテQ』は、最初から現在の内容だったわけではありません。ラテ欄にはスペースの関係で『世界の果てイッテQ!』とありますが、正式な番組名は『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ!』であることをご存知でしょうか。昔は“謎とき”つまりクイズ型式の番組で、前身となる深夜放送時代のタイトルは『クイズ発見バラエティー イッテQ!』でした。当初はゲストが指定された場所をロケしながらクイズを作って、スタジオの解答者が答えるという『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ系)のような番組でした。それが番組から出された問題にゲストが答える形に変わり、全篇ロケと変化。タイトルのこそ、“クイズ”の“Q”が残っていますが、現在はご存知のように世界に行って面白いことに挑戦する番組となっています。『イッテQ』の企画は視聴者に合わせてドンドン形を変え、成長してきた番組なのです」(同)

 他にも、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)は元々クイズに重きを置いていなかったがタイトル通りクイズ番組に変化し、「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)は酒飲み談義の番組に。「プレバト!!」(TBS系)は前身の「使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!」の略がタイトルとなり、当初は勝ち抜きバカ合戦のような作りが、同じ浜ちゃん司会の「芸能人格付けチェック」(テレ朝系)の“才能”版ともいえる俳句や水彩画といった腕を競う企画に変わった……。ことほど左様に、マイナーチェンジする番組は多いのだ。

「ポツン」についても、こんな指摘が――。

「『ポツンと一軒家』、いいタイトルだと思いますが、このタイトルで他の企画が思いつきますか? 企画の広がりが出ないタイトルです。この番組で最も恐れられているのは、ネタ切れに違いないでしょう。近所の人にも知られていないような人里離れた場所にある一軒家を探すのも大変でしょうが、さらに家主のドラマチックな物語、深い話など、そうそうあるものではないですよ。すでに物語が薄くなってきているようにも思えますからね。今はディレクターが捜索シーンの見せ方、演出で、なんとかカバーしているように思えます。この先、一軒家が見つからなくなった時、ちょっと違う企画を始めようとしても、この番組タイトルでは、それもなかなか難しいでしょうね」(同)

 もし、「ポツン」が年末まで人気を保ったとしても、来年の大河の主人公は明智光秀、持っていかれそうである。

週刊新潮WEB取材班

2019年4月14日掲載

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