24時間テレビMPを巡る水面下の攻防 「嵐」起用は日テレの大金星にあらず

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CM契約を増やしたいジャニーズ

 東スポと週刊女性がKing & Prince説を流した根拠の1つに、メンバーの1人がパニック障害で休養していることがある。彼が「24時間テレビ」で復帰し、自らの闘病について明かすことは、チャリティー番組に相応しいと分析した。

 一方、前述の日テレ関係者によれば、ジャニーズ事務所が嵐にこだわったのは「とにかく引退興行で稼ぐためです」と指摘する。

「嵐は1年間で数百億円を売り上げると言われます。活動休止になれば、これが消えます。しかも復帰の見通しは乏しく、このまま実質的な解散になってしまう危険性もあります。ジャニーズとしては2020年末の活動停止まで、稼ぐだけ稼がせたいということでしょう」

 嵐には2年間の時間が与えられている。これをフル活用するにはどうしたらいいか――。
 
「日テレは今年がKing & Princeで、活動停止になる2020年で嵐をメインパーソナリティーにしたかった。『あと4か月で嵐は見られなくなります』という宣伝が可能になりますからね。ですが、20年に嵐が巨額のカネを生むのは当たり前です。ジャニーズとしては19年こそテコ入れが必要なんです」(同・関係者)

 今年の「24時間テレビ」に嵐が出演すれば、当たり前だが老若男女の視聴者が注目する。このチャンスに乗じて、CM出演を増やしたいとの思惑があるというのだ。

「嵐のメンバーが単独でCMに出ると、ギャラは他の有名・人気芸能人と変わらない額にしかなりません。ところが、嵐の全員がCMに出演すると付加価値が跳ね上がり、ギャラも比例するんです。ジャニーズ事務所は今夏の『24時間テレビ』を、嵐のグループCMを売り込む絶好の機会と考えています。2020年の『24時間テレビ』で注目を集めても、残された時間が僅かなので、CMの契約には結びつきませんからね」(同)

 さらに、嵐が“ある記録”にこだわっているという話も――。

「『24時間テレビ』の最高平均視聴率は、2005年の19.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。メインパーソナリティーは、草なぎ剛(44)と香取慎吾(42)の2人でした。これは事務所にとっては黒歴史ですからね。嵐というより事務所の大幹部が、何とか嵐に視聴率1位の記録を作らせたい、と考えているようです」(同)

週刊新潮WEB取材班

2019年4月13日掲載

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