渡辺美智雄元副総理の孫と、息子・喜美が新宿区議選で「激突」?

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 総理の座を夢見ながら、病に倒れた“ミッチー”こと渡辺美智雄元副総理。それから24年の月日を経て、子と孫がなぜか東京・新宿でバトルを繰り広げるという。舞台は4月21日に投開票される新宿区議選だ。

「祖父の背中を見て、いつかは公職に、という思いがありました」

 そう語るのは、“孫”の渡辺美智隆氏(33)。渡辺喜美参院議員(67)の弟の子、つまり甥にあたるが、自民党公認候補として出馬予定だ。

「祖父から見ると、私の兄(渡辺美知太郎参院議員)が初孫で、小さいころは九段の議員宿舎に遊びに行くこともありました。祖父は亡くなるまで自民党でしたし、私自身が新宿区に住んでいるご縁もあり出馬することにしたのです」

 他方、“子”である喜美氏もこの選挙に政治団体・みんなの党の公認候補を出馬させている。2014年に解党したみんなの党だが、政治団体として統一地方選の候補者を公募していたのだ。ご本人によれば、

「平成の終わりに、平成の始めと似た政治状況になってしまった。社会党が立憲民主党、民社党が国民民主党に……。維新は影が薄いし、第三極がないんですね。私が応援できる範囲で公認・推薦し、地方議会を活性化していきます」

 新宿区議選では2人を公認。うち1人は“ゆるキャラ”なのだとか。その名も「もっちょさん」。会社社長の浜野秀昭氏(38)が“もうちょっとで結果が出ない人を応援する”という意味で3年ほど前に作ったキャラで、今回、みずからが中に入り有権者に訴える。

「公認を取れると思っていなかったんですけど、(喜美氏から)面白いね、と言っていただきました。若い人に関心を持ってもらえれば」(浜野氏)

 ともあれ、群雄割拠の選挙戦、当然、“子”と“孫”が遭遇する可能性もある。

「ま、お互い頑張ってということでしょう」(喜美氏)

 告示は14日。ゆるキャラ率いていざ出陣――。

週刊新潮 2019年4月11日号掲載

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