巨人・丸佳浩、25億円のコスパが問われた“開幕5連続三振”
5年約25億で巨人入りした丸佳浩(29)。金満球団の巨額契約にはいまさら驚きもしないだろう。が、広島3連覇の立役者であり、2年連続MVP男の開幕5連続三振には目を丸くした向きも多いのではないか。
3月29日、開幕戦の相手は広島カープ。3番センターで出場した丸が打席に入るたび、球場は地鳴りのような歓声に包まれた。スポーツ紙記者は言う。
「11年間、汗を流した古巣との対戦。おまけにマツダスタジアムでしたからね。丸選手もあんな経験は初めてに違いありません」
そんな開幕戦の丸を振り返ると、初回は1死一塁で空振り三振。先頭打者の4回は見逃し三振。同じく先頭の6回も空振り三振。1点ビハインドの8回、1死一、二塁で見逃し三振を喫した。試合は0対5の完敗だった。記者が続ける。
「この結果に丸は、“悔しいけど、切り替える”と話していました。それだけに、同じ打順とポジションで先発した第2戦の第1打席で空振り三振したときは記者同士、顔を見合わせましてね。試合前、長嶋茂雄さんもプロ入りした開幕戦で4連続三振だったと書かれた記事を話題に、“まさか、5打席連続はないでしょ”と言い合っていたもので」
ただ、そこは2年連続MVP男。三振以降は3四球を選んで5対2の勝利に貢献した。昨シーズン、断トツの130四球を選んだ選球眼を発揮したのだ。続く第3戦ではついに初安打。勝ち越し二塁打を放ち、チームは6対3で勝った。
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