日本の「令和」に騒ぐ中国――“我が国の痕跡は消せない”“文化を盗んだくせに”が続々

国際 中国

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“出典が万葉集”に不満?

 所変わって隣の“大国”では、ひと味違った盛り上がりを見せていた――。

「令和が発表された直後、国営通信社『新華社通信』や国営放送『CCTV』が挙(こぞ)って新元号を報じ、また共産党の系列紙『環球時報』も“日本の新元号令和中国の痕跡を消すことはできない”と題した記事をサイトに掲載したのです」

 とは、中国在住ジャーナリスト。同紙が“万葉集は中国の詩歌の形式などを参考にしている”などと指摘したかと思えば、上海紙「文匯報」も、

〈「令和」は本当に日本の古典が出典なのか? 我々は(漢書の整理本を電子化した)中華経典古籍庫を調査した〉

 との記事を配信し、調べた結果、万葉集より古い後漢時代(25~220年)の書物など計3カ所に「令和」が見られるなどと、ご丁寧に紹介してくれている。

「ネット上では、中国語で『令』と『零』の発音が同じことから“平和の思いがゼロということね。さすが日本鬼子(日本人の蔑称)”といった感想や、中国語でレイの音は『累』(「疲れる」の意)となるため“疲れたとしか聞こえない”などと揶揄する声が多くみられました。また、安倍総理が国書由来を望んだことに反発を覚えたのか、SNS上でも、新元号発表直後から“中国古典にもある!”“中国から文化を盗んだくせに否定するな!”などと書き込む人が後を絶ちませんでした」(同)

“パクリ大国”がどの口で言うのか。

週刊新潮 2019年4月11日号掲載

特集「『新元号』報じられない20の謎」より

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