「令和」で安倍政権が崩壊? “改元直後に総辞職”のジンクス 菅官房長官に「次」の声
改元直後に内閣崩壊のジンクス
そんな「令和」の時代が始まる5月以降、我々を待ち受けるのはいかなる未来か。そもそも、古来、改元は国の繁栄と民の安寧を願って行うものだ。ところが、政治に限っては、あてが外れてばかりである。振り返れば、1989年1月、竹下内閣は新元号を「平成」と発表する。が、消費税導入に対する反発とリクルート事件で支持率が4%台を切るまで急落。内閣は5カ月後に退陣を余儀なくされる。
その前の「昭和」の改元はどうだったか。26年12月に大正天皇が崩御した時は、ピンチヒッターで就任していた若槻礼次郎が首相だった。すると、大蔵大臣の「本日、渡辺銀行が破綻いたしました」という失言がきっかけで「昭和恐慌」が勃発。若槻内閣は27年4月に総辞職に追い込まれてしまう。
さらに、「大正」(12年7月改元)も政権にとって受難であった。宰相は西園寺公望。無事に改元を終えたと思ったら、師団増設をめぐって陸軍と対立、陸軍大臣が辞表を叩きつけてここでも内閣が崩壊。これも5カ月後だった。
さて今回はというと、改元の5カ月後には消費税の再増税が待ち構えている。これまで3回続いた「内閣崩壊」は、偶然かも知れない。だが、人生には「まさか」という名の坂がある。
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