“マー君超え”星稜エース「奥川恭伸」恩師が「驚きの勝負メシ」語る

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 平成最後の甲子園、春のセンバツが開幕した。3月23日の初日、圧巻のピッチングを披露した石川・星稜の3年生、奥川恭伸(おくがわやすのぶ)投手。日本のプロ全12球団どころか、米球団からも熱い視線を送られる逸材は、幼いころから「食」でも圧巻の実力を周囲に見せつけていた。

“平成最後の怪物”との異名もある奥川投手。大会前、出場32校の主将による優勝候補アンケートで、星稜が17票で1位だったのは、彼の存在が最大の要因だ。

 そして迎えた初戦。4万1千人が見つめるマウンドで、大阪・履正社という強豪を手玉にとった。スポーツ紙記者は言う。

「奥川くんは、自己最多となる毎回の17三振を奪って3安打完封勝利。それだけでなく、150キロの自己最速も151キロに更新しました。球場も、彼の一挙手一投足にどよめいたりうなったりしていましたよ。ちょっとモノが違いますね」

 野球ライターの安倍昌彦氏も手放しで褒める。

「彼は、甲子園ではなく、プロ野球の開幕戦のマウンドに立っていてもおかしくないと感じましたよ」

 全国の球児を訪ね歩く“流しのブルペンキャッチャー”でもある安倍氏は、

「なんといっても、スライダーやチェンジアップをはじめとする5種類の変化球のコントロールが素晴らしい。さらに相手の打者ごとに力をセーブする術も身についているので、150キロ前後のストレートがコンスタントに投げられる。多彩な変化球は巨人の菅野智之投手、高めに伸びるストレートは阪神の藤川球児投手のようです。彼が希望する進路は、大学ではなくプロ一本。ケガにだけ気をつければ、ドラフトで1位指名が重複するでしょう」

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