星稜150キロ右腕「奥川恭伸」クン、実力は吉田輝星より上!?

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 チームメイトの帽子をポイっ。じゃれ合いながら、やんちゃな一面を見せるのは石川・星稜高校の3年生エース、奥川恭伸(おくがわやすのぶ)投手。3月17日、金沢市内で練習試合を終えた際のひとコマだ。

 23日開幕のセンバツでは大会ナンバーワンの呼び声高く、プロのスカウトからも熱視線が集まる。

「もちろん昔から運動神経抜群で、勉強の方もソコソコできましたよ」

 と関係者のひとりが明かすよう、活躍の秘密は「技術」と「頭脳」に。スポーツジャーナリストの安倍昌彦氏は奥川クンについて、

「平均145キロの球速に加え、フォークにチェンジアップ、カーブ、スライダーといった多彩な変化球。それでいてコントロールも良い。完成度が高く、何でもできる投手」

 と評したうえで、こう続ける。

「相手打者の技量を見極めることで余力を残し、ここぞの場面でギアを上げられる。マウンド上で自己評価できる賢さが強みですね」

 昨夏、甲子園を沸かせた金足農業高校の吉田輝星(こうせい)投手(現・日本ハム)の同時期と比べてみても、

「頭ひとつ半、奥川が上でしょう」

 プロの世界の扉まで、エースがぐっと右腕を伸ばす。

週刊新潮 2019年3月28日号掲載

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