「ピエール瀧」は業界人から絶大な人気、実は少ないドラマ出演とギャラの関係

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“青天井”だった役者のギャラ

 関東信越厚生局麻薬取締部は3月22日、ピエール瀧容疑者(51)にコカインを譲り渡したとして、横浜市の通訳業の女性(48)を麻薬取締法違反(譲渡)の疑いで逮捕した。

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 麻薬取締部は、いわゆる「突き上げ捜査」を進めているようだ。依存者を逮捕し、その捜査から売人を逮捕、最終的には卸元にまで手を伸ばすという“芋づる式”の一網打尽を目指すことだ。果たして、どこまで逮捕者が出るのか、多くの関心が集まっていることは間違いない。

 そして瀧容疑者の薬物依存が明らかになるにつれ、重い口を開く関係者も増えている。民放キー局の制作スタッフが明かす。

「ドラマの制作に携わっているスタッフの間では『やっぱりピエール瀧さんは躁鬱が激しかったよ』、『休憩を挟むと急にテンションが高くなり、撮影現場で盛り上がっていた』という話が、堰を切ったように飛び出しているそうです。やはりスタッフは、異変を感じていたんですね」

 この民放キー局の関係者は、「私の周囲では“ヨーロッパルート”が話題になっています」と言う。

「もちろん彼が所属する『電気グルーヴ』は日本でも人気バンドですが、ヨーロッパでも互角か、それ以上の人気を誇っていました。そして現地のクラブでは、もう開けっぴろげにドラッグが取引されています。コカインも例外ではありません。ヨーロッパツアー中に瀧容疑者がコカインを入手することは、極めて簡単だったはずです」

 売れっ子の瀧容疑者にとっては、ドラッグの調達費に苦労することはなかっただろう。ミュージシャンとしての収入だけでも、庶民とは桁違いだ。更に俳優としても売れっ子になるにつれ、ドラマや映画のギャラも“青天井”になっていったという。

「とにかく、この業界で、瀧容疑者の人気は高いわけです。例えばテレビ局の場合なら、音楽番組やドラマのスタッフだけでなく、バラエティや報道にも“信者”が少なくありません。そして彼らは『一度は仕事をしたい』と口にしていました」(同・民放キー局関係者)

 もっとも瀧容疑者は、実のところは筋金入りの“仕事大好き人間”ではないという。

「というより、仕事と遊びの境目がないと言ったほうがいいのかもしれません。出演のオファーが来ると、『面白ければ検討する』というスタンスです。そして、テレビ局でもCM業界でも映画業界でも、出演を求めるニーズは高い。こうした“需給バランス”がどのような効果を生むかと言えば、それはずばり、ギャラの高騰です」(同・民放キー局関係者)

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