【平成最凶の事件簿2】池袋通り魔殺人、8人を死傷させた「造田博」のどす黒い殺意
平成時代には様々な凶悪事件が起こった。中でも、特定の人物や集団を狙うのではなく、繁華街などの屋外で標的が無差別という防ぎようのない「通り魔殺人」は、平成時代に8つも発生している。死亡者が多いのは平成20年6月の「秋葉原」の7人、次いで11年9月の「下関」の5人だが、それらの犯人にも影響を与えたと言われる「平成通り魔」の嚆矢が、「池袋通り魔殺人」である。小渕恵三第2次改造内閣が誕生するひと月前の惨劇だった。
犯人・造田博は当時23歳。東京都足立区に住む新聞配達員だった。...