「福生病院」院長が語る“人工透析と尊厳死” 治療再開の意思に病院は応じず
治療再開の意思に病院は応じず…「人工透析」と「尊厳死」(1/3)
「今回の件で、命についての議論がかなり深まると思います。命の根本に関わるものすごく難しい問題ですけどね」
渦中の公立福生(ふっさ)病院(東京都)の院長は、はっきりと、そして彼なりの「信念」に基づいていることを強く窺(うかが)わせながら語り始めた。確信的、あるいは確信犯的に……。
「1分1秒でも、どういう形であるにしろ生き永らえるのが善で、1分1秒でも命が短いことは悪だというシンプルなものではないと、私は思います」
命は何よりも尊く、人間ひとりの命は地球よりも重い。...