貴重な「イチロー」インタビュー“ぼくの結婚” 引退で最注目、弓子夫人とのなれそめ

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 3月21日に発表されたイチロー(45)の引退を受けて、再びクローズアップされるのが、弓子夫人(53)の存在である。引退会見で「ゲーム前にホームの時は妻が握ってくれたおにぎりを球場に持って行って食べる」とのエピソードが紹介されたが、彼女について、イチロー本人の口から語られたことは、そう多くない。

 1999年の結婚当時、写真週刊誌「FOCUS」(2001年休刊)はイチローへの直撃取材を敢行。以下は、まだ噂の段階だったメジャー挑戦と、“新妻”弓子さんについてイチローが語った貴重なそのインタビュー記事である(※掲載当時の記事を元に一部再構成)。

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 年の瀬が押し迫った12月17日、新婚ホヤホヤのオリックス・イチロー選手(26)は、弓子夫人(34)と長野県内のスキー場でスノーボードを楽しんでいた。2000年3月に新潮社より刊行予定の、イチロー自身の編集によるムック『ヒット!』(仮題)の撮影を兼ねた息抜きだったが(編集注:『インパクト!』としてその後発売)、ゴーグルのせいか周囲のスキー客は殆ど「時の夫婦」に気づかないまま。イチローは、大はしゃぎで、

「こんなに楽しいの、野球を始めた3歳のとき以来だよ」

 スノーボードは初めてというが、運動神経抜群の彼のこと。なかなかの滑りっぷりだったのである。

 夕方、ホテルに戻ったところを直撃すると、上機嫌のイチローは、

「結婚して、やっとふたりで陽の当たる場所に出られた、という感じですよ」

 と、本誌の取材に答えてくれた。

「結婚については、マスコミはもちろん友だちにも言わなかった。とにかく、静かにやりたかったからです。表に出たら、どんな騒動になるかよく分かっていました。事前に知っていたのは、親兄弟は別にして10人にも満たなかった。仰木監督にも球団関係者にも、ロスに着いてから連絡した。何がいちばん辛かったかって、いろんな人に言えないことでした」

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