二階・小池百合子会談に「意外な実力者」同席の波紋

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 今月15日、日本を代表する老舗ホテル「ホテルオークラ」に集ったのは、これも日本を代表する“実力者”たちだった。

 政治部記者によれば、

「この夜、オークラの2階にある高級和食レストランで、自民党の二階俊博幹事長と小池百合子都知事が会食を行うことになっていたんです」

 二階氏といえば、この4日に、次期都知事選で小池都知事を全面支持すると発言して物議を醸したばかり。だからこそ、

「会食は注目の的で、多くのメディアが取材に集まりました」(同)

 ところが、二階氏らの会食が始まる直前、レストランの前が騒然とし始めた。

「フロアには何十人ものSPやホテルマンが並んで、誰かの到着を待っている。何事かと思いましたが、しばらくして、そこに登場したのは安倍総理だったのです。すわ、自民党と小池知事が電撃和解かと記者たちは色めき立った。でも、結局、二階さんたちとは別の会合で、たまたま会場が被っただけでしたね」(同)

 しかし、これがどうも単なる“早とちり”で終わりそうにないのである。

「実は、二階・小池会談には意外な人物が同席していたんですよ」

 と囁くのは、自民党関係者である。その人物とは、

「自民党の元宿仁(もとじゅくひとし)事務総長(73)です。2010年に一度は現役を退いたのですが、その後も請われる形で、事実上、党の実務を担ってきた。現在も事務総長の肩書で影響力を持ち、半端な幹部議員よりもよほど“実力”を持っている人物です」

 党きっての実力者を会談に同席させた二階氏の意図はというと、

「会食は、二階さんの小池支持会見より前に設定されたものでした。元宿さんの影響力は都連にも及んでいて、都連の反小池路線は官邸と元宿さんの意向に裏打ちされている。二階さんは元宿さんと小池さんを引き合わせ、和解の糸口を探ろうとしたのでしょう」(同)

 腹の探り合いはまだまだ続きそうだ。

週刊新潮 2019年3月28日号掲載

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