日テレの「原田知世」22年ぶり主演ドラマ 背後に大物仕掛け人
プロ野球で言えば、王貞治や落合博満を凌ぐ大記録である。だが、5年連続「視聴率3冠王」に輝いた日テレはテレ朝の猛追に戦々恐々としているという。そこですがったのは往年の人気アイドル・原田知世(51)。背後にはアノ大物仕掛け人の姿があった。
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栄華を極める日テレに激震が走ったのは2月25日のこと。制作スタッフが嘆息するには、
「前日の夜に放映の『世界の果てまでイッテQ!』が、テレ朝の裏番組『ポツンと一軒家』に視聴率で負けたことが判明したんです」
これまで日テレの日曜は、19時に始まる「ザ!鉄腕!DASH‼」に続けて「イッテQ」、「行列のできる法律相談所」と、視聴者にチャンネルを変えさせない鉄板の布陣を誇ってきた。
「3冠王を死守するためにも日曜の視聴率は下げられない。今後、その生命線となるのが22時半からの“日曜ドラマ”枠なんです」(同)
つまり、看板バラエティをドラマの人気で後ろ支えしたいワケである。すでに菅田将暉主演の「3年A組」が2桁台の高視聴率を叩き出すなど、好調ぶりが伝えられるこのドラマ枠。満を持して4月にスタートするのが原田知世主演の「あなたの番です」なのだ。
芸能記者によると、
「原田が民放の連ドラに主演するのは22年ぶり。原田は田中圭の妻という役どころで、ストーリーは年の差新婚夫婦が同じマンションの住民たちと“殺人ゲーム”に巻き込まれるミステリーです。企画・原案は秋元康さんが手掛けます」
AKB48の大ブレイクで改めて脚光を浴びた稀代の「トリックスター」は原田の楽曲に作詞で携わったこともある。
「秋元さんと日テレは原田の起用で、テレビ離れが深刻な40~50代の取り込みを狙っている。同じ理由から、NHKも次の朝ドラに山口智子や仙道敦子といった元トレンディ女優を起用しました。そんな中年層にとって、角川三人娘として活躍した原田は最大のアイドルのひとりですからね」(同)
実は、2年前にも秋元氏は日テレのドラマに企画・原案で参加している。しかし、前評判こそ高かったものの平均視聴率は8・6%止まりだった。
「先日、乃木坂46を卒業したばかりの西野七瀬を脇役として登場させるなど、リベンジに向けた秋元さんの思いも強い」(同)
一方、期待を滲ませるのは局側も同じ。
「日テレは2クール連続で放映することを決めました。海外ドラマ並みの話数にすることで、傘下の動画配信サービスHuluを通じて海外展開を狙っている。ただ、2クールは大博打。コケれば3冠王陥落の引き金になりかねません」(同)
3冠王の行方は、ともに80年代を席巻した秋元・原田コンビがクリーンヒットを放てるかに懸かっている。