「アルツハイマー予防」に既存薬が劇的効果 大阪市立大教授が発見、メカニズムを解説
アルツハイマー予防に劇的効果の既存薬――富山貴美(1/2)
近い将来、認知症患者が1千万人を超えることはもはや避けられない現実。一方、医療の最前線では、「予防」によってアルツハイマー病を克服する研究が進められている。大阪市立大学の富山貴美研究教授が明かす新たな認知症対策のカギは、意外にも既存薬にあった。
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私が「リファンピシン」という薬に、アルツハイマー病の原因となるタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」の蓄積を抑える作用があると発表したのは1994年のことです。この発見が四半世紀の時を経て、「予防薬」として結実しようとしています。...