オリンピックおじさん「山田直稔さん」死去、 昨年語っていた東京五輪への熱い想い

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健康の秘訣

 ネットでの話である。ともあれ、卒寿を超えて健康でいる秘訣はなんだろうか。

「特にやっていることはないな。いつも人を喜ばそうとしているからじゃないかな。浪越徳治郎さんから引き継いだ『笑おう会』の3代目“日本国笑裁”だからね。元々丈夫な方じゃなかったけど、持病もないし血圧だって正常。食事も特に気を遣わないし、酒は適量、煙草は飲まない。あとはオーバーランをしないことだな。麻雀をやっても、負けがこんだからといって“もう一回”とは言わないし、徹マンもやらない。意識していないけど、ある程度、規則正しく生活しているくらいだよ。でも90歳を超えるとね、やっぱりダメだよ。足腰が弱くなる。初孫の結婚まで生きていたいけど、こればっかりは分からないから」

 日本国笑裁の肩書きも4代目に譲るという。終活か?

「いや、この間も東京駅の骨董市で戦前の面白いもの買ってきたばかりだからね。いま故郷の富山県井波町(現・南砺市)で、オリンピックおじさんの展示場が開催されてるんだ。これまでのオリンピックの歴史がオレの資料で紹介されてるんだよ。日本がボイコットしたモスクワまであるからね。去年の11月までの予定だったのが延長されてさ、それが終わったら、東京に持ってこようと思ってる。オリンピックの歴史を見て貰って興味を持ってもらいたいからね。」

 2020東京五輪への思いは都知事より、熱いようで――。

週刊新潮WEB取材班

2018年2月9日初出/2019年3月19日掲載

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