DAIGOに囁かれる後継説 “爺ちゃん”の「竹下王国」再興の切り札に?

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亘会長の食道がん公表

 そんななか、亘会長が食道がんを公表したのだった。「医師には早ければ数カ月で復帰できるとの説明を受けている」と述べ、会長辞任や議員辞職については否定したのだが、それを覆すような竹下派所属議員の証言がある。

「会見したころは、自宅からの通院治療でと考えていたようですが、そうも行かず、一定の期間、入院して治療を受けては退院し……を繰り返しているようです。当初は手術をすると聞いていたけど、それもできないでいる。声が出ないのもあってか、青木さん(幹雄元官房長官)には、“面会には来ないでと皆に言ってほしい”と伝えていますね」

「青木さん」は登元首相の懐刀として地元と永田町いずれの事情にも精通し、参院議員を退いた今もなお、派閥に影響力を与え続けている。別の所属議員は、

「竹下さんはヘビースモーカーに更に超がつくくらいで、ハイライトを1日に4~5箱吸っていました。彼が国対委員長時代、その部屋はタバコが吸いやすい環境で、愛煙家はこぞってそこに集まっていましたね。食道がんと聞いてあぁタバコだなと思ったし、人間ドックもロクに受けてなかったと聞いていますよ」

 と話す。そして、治療にかかわる慶応病院の関係者によると、

「がんは咽頭部分とリンパ節に転移していて、放射線でそれらを叩くという治療を行なっている。そう楽観できる状況ではないと聞いていますが……」

 医学博士の中原英臣氏は、

「私自身も7年前に中咽頭がんにかかり、そのあと肺への転移もありましたが、こうして元気に取材を受けています」

 と笑って、こう続ける。

「ただ、咽頭への転移があるというのは心配です。咽頭がんの切除手術をすれば、声帯を取る可能性が高い。そうなれば政治家にとって大切な声を失うことになります。仕事をして社会的な意味で復帰をすることができるのか、悩ましい判断になりますね」

 従って、亘氏の後継問題が浮上してくるのは当然のことなのだ。

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