安倍総理、“元号案”を手土産に皇太子さまに急接近… 皇室との関係リセット狙う?

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生前退位めぐる“軋轢”

 そうした“軋轢”の中でも最たるものは16年7月、陛下の「『生前退位』のご意向」が突如、NHKで報じられたことだった。

「一連の動きは政権には正確に伝わっておらず、関知していないところで物事が進み、それが実現に至ることに官邸は強い不快感を示しました。実際にその直後には“報復”として、かねて疎ましく思ってきた風岡長官を事実上の更迭へと追い込んだのです」(同)

 そんな経緯を踏まえ、

「次代では皇室とのギクシャクした関係をリセットし、円滑に物事を運びたいとの思いが官邸、ひいては総理に強くあります。そのためにはまず、皇太子さまとのコミュニケーションに心を砕き、陛下や“物言う皇族”の秋篠宮さまのように政権にチクリとなさることのないよう、気持ちを通わせ合いたいとの思いがあるのです」(前出デスク)

 というのだが、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、

「陛下は生前退位のご意向を官邸に伝えることで、十分な準備ののち早い時期にご退位され、かつ国民生活にも影響のないようにとお考えだったのに、実際には安倍政権の消極的な対応のおかげで、その通りには進まなかった。皇太子さまとの積極的な面会は、皇室との距離を縮めたいという考えによるもので、換言すればそれだけ今上天皇とは距離があったということです」

 その上で、

「新元号について、総理の口からあれこれ意向が出てくるのはどうかと思います。為政者が個人的な思いで元号を決めるなど、あってはならないはずですが……」

 果たして来月、どんな2文字が飛び出すのだろうか。

週刊新潮 2019年3月14日号掲載

特集「『候補案』を手土産に『皇太子』に急接近! 『安倍総理』の野望が透けた『新元号』の舞台裏」より

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