「有村藍里」整形ドキュメンタリーが驚異の視聴率 フジ社内にゴールデン昇格の声

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元CPは複雑な心境

 この状態を関係者はどう見ているのか。15年6月まで「ザ・ノンフィクション」を500回近くも担当した前チーフプロデューサーの味谷和哉氏に聞くと、

味谷:うーん、今回の番組の評価が高いのはありがたいけど、民放はやっぱりバラエティやドラマに頑張ってもらわないとね。その中で、真面目な番組も作ってますよ、という格好でドキュメンタリーが評価されるのが一番いいと思います。

――どうやら、複雑な心境のようだ。ゴールデンに昇格したほうがいい、なんて声もあるようだが。

味谷:面白いね、やりがいがある。今のチーフプロデューサーの張江(泰之)君は元NHKで「クローズアップ現代」なんかを作っていた人で、優秀だからね。ただ、毎週毎週、2時間の放送とかになったら大変だよ。僕の時だって50~60社の制作会社と組んで番組を作っていた。ドキュメンタリーは局の社員だけではとても回らない。と言っても、丸投げなんかにはしていけない。自分たちも一緒に動くから、いい番組ができるんですよ。

――番組のラストに流れるテーマ曲「サンサーラ」がかかると、視聴率は0.5%程跳ね上がるとも聞く。あの曲は味谷氏が作ったとの噂もあるが?

味谷:え、よく知ってるね。作詞作曲・山口卓馬ってあるけど、僕がガンジス川で作った歌なんだよ。カッコ悪いから自分の名前にしてないし、印税も入らない。番組最後に流れるから、ちょうどクライマックスなんだよね。だから数字も上がるのかもしれない。まあ、曲もいいからなあ、なんてね。張江君にバトンタッチする時に、僕の曲なんか流さなくてもいいからって言ったんだけどね」

――その曲も今や、他局でノンフィクションぽいシーンにはパロディに使われるほどになっている。

味谷:そうなんだよね、「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系列)とかね。パロディに使われるってことは、番組が定着したってことだから、嬉しいね。でもやっぱり、バラエティであるとか、ドラマにもっと頑張ってもらいたいねえ。

週刊新潮WEB取材班

2019年3月15日掲載

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