大阪「ダブルクロス選挙」、維新の“奇策”はどこが問題か ロシアじゃあるまいし…

国内 政治

  • ブックマーク

取材・文/粟野仁雄(ジャーナリスト)

 こんな「奥の手」がまかり通れば、選挙の時期を自治体首長が恣意的に決められてしまい、公職選挙法も何もなくなる。「大阪維新の会」による「行政、選挙の私物化」は、民主主義を揺さぶる話だ。

 大阪府の松井一郎知事(55)と大阪市の吉村洋文市長(43)が3月8日、そろって議会の議長に辞職届けを出して受理され、入れ替わって出馬するという「奇手」の出直し選挙(4月7日投開票)に打って出た。2人はこれまで主張してきた「大阪都構想」について、再度の住民投票をめぐって公明党とこじれにこじれた末、「公明党に騙された。...

つづきを読む