「イッテQ」vs.「ポツンと」の戦い、勝敗の鍵を握るのは“クドカン”と“高齢者”

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カギを握るのは NHK?

 この関係者が、「ポツンと一軒家」の「視聴率成分(視聴者の年齢層)」を調査したレポートに目を通したところ、かなりの衝撃を受けたという。

「視聴者の大半が、65歳以上という結果だったのです。ある程度は予測していましたが、『まさか、ここまでお年寄りの割合が高いのか』とびっくりしました。一方の『イッテQ!』は、日曜夜の番組に相応しく、視聴者は全年齢層の男女にまんべんなく分布しています。つまり、『日曜の夜に高齢者だけをターゲットにした番組』を制作しても、ちゃんと視聴率が取れるということです。現在の日本は、そこまで高齢化社会に突入したのだと、再認識させられました」(同・関係者)

 日テレに比べるとテレ朝は、高齢者層の評価が高い番組が多いという。この関係者は「実際に高齢者を意識して番組の制作・編成を行っているのは間違いありません」と話す。

「『ポツンと一軒家』を見ることがあれば、演出のテンポに注意してほしいですね。一般的な民放の番組より、ゆっくりとしていることが分かると思います。まさに高齢者にとって、快適なスピードになっているんです」

 ところが、この関係者が「イッテQ!」の視聴率を過去に遡って調べてみると、興味深いことに気づいたという。

「ヤラセ疑惑が話題になりましたが、実際のところ『イッテQ!』の視聴率は低下していないのです。それでは、どの番組で視聴率が下がっているのか調べていると、『はっ』と気づきました。NHKの大河ドラマ『いだてん』(脚本・宮藤官九郎)の視聴率が低迷しています。どうやら、NHKからテレ朝にチャンネルを変えた人が、かなりいたようですね」

 日テレとテレ朝が激しい視聴率争いを繰り広げているのはご存知の通りだが、勝敗の鍵をNHKが握るという、極めて珍しい事態になっているのだ。

「『いだてん』の低視聴率が下がれば下がるほど『ポツンと一軒家』には有利で、日テレの視聴率三冠王が揺らぐ事態になると見ています。逆に『いだてん』のテコ入れが成功して視聴率が戻れば、日テレは今まで通り安泰というわけです」(同・関係者)

週刊新潮WEB取材班

2019年3月10日掲載

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