住みたい街は性犯罪多発地域、狙われる物件の共通点は 一人暮らし「都会の死角」ガイド

国内 社会

  • ブックマーク

コンビニで獲物を物色

 安心安全な物件でも油断は禁物で、日々の生活にこそ死角があると清永氏は言う。

「意外と知られていませんが、犯罪者はコンビニで獲物を物色します。女性客の買い物カゴを見れば一人暮らしなのか判別できるし、毎日同じ時間帯に利用すれば生活パターンも分かる。素性を知られないために、日によって使うコンビニを変えると効果的です」

 厄介なことに、大抵の性犯罪者は、狙った女性宅の下見を欠かさない。

「学校名の入ったスポーツウェアなどをベランダで干すのも危険です。古典的な防衛策ですが、男性モノの下着を吊るしたり、一人暮らしでないと見せかければ犯罪者は諦めます」(同)

 侵入者は音、光、人の目を嫌がるため、一人暮らしに防犯ブザーは欠かせないと、清永氏はつけ加える。

「100円から数千円まで様々な品が売られていますが、最近のはどれも大きな音が鳴りますから値段は気にしなくて大丈夫です」

 さらに、都内の「100円ショップ」では、ガラスが割られるのを防ぐフィルムシートや窓を二重にロックする器具など、手軽に防犯グッズを入手できる。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年3月7日号掲載

特集「『子ども』『孫』を一人暮らしさせる前に知っておきたい『都会の死角』」より

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。