「大坂なおみ」新コーチは指導経験ゼロ 前任者との共通点も

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 日本テニス界の歴史に金字塔を打ち立てた大坂なおみ(21)。彼女が世界ランク1位を維持できるかどうかは、日本時間3月6日からの大会「BNPパリバ・オープン」の成績いかんである。さらなる偉業の行く末は、大坂の新コーチにもかかっているのだが……。

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 指導経験ゼロのコーチを大会直前に受け入れる。

 そう聞くと、不安になる方も少なくなかろう。世界でナンバーワンになる選手の感性はなかなか理解できるものではない。

 彼女は、1年前まで世界ランクの70位あたりを彷徨(さまよ)っていた自身を全米や全豪で優勝させてくれたコーチ、サーシャ・バイン氏をあっさり解任。後任に、ジャーメイン・ジェンキンス氏を迎え入れた。

 その肩書きは、一見すると「全米テニス協会の女子ナショナルコーチ」と立派ではあるが、いかんせん、コーチとしての指導経験がない。かつての世界ランク1位で大坂が憧れる、ビーナス・ウィリアムズのヒッティングパートナー、つまり練習相手だったとはいうものの……。

「実力がまったくの未知数ですから、驚きましたよ」

 と、国際テニスライターの神(こう)仁司氏が語る。

「前任のバインさんも、2018年初めに就任したときには半信半疑でした。ただ、ビーナス・ウィリアムズの妹、セリーナ・ウィリアムズやアザレンカといった、世界トップランカーのヒッティングパートナーをつとめました。そんなバインさんと比べると、ジェンキンス新コーチはヒッティングパートナーとしての経験も少ない。腕前はバインさん以上に未知数です」

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