「老化タンパク質」新たに解明で人生100年超えなるか
紀元前49年、将兵を率いたユリウス・カエサルは禁を破ってルビコン川を渡る。ローマに凱旋し、腐敗した政治を改めるためだった。そのルビコンの名が付いたタンパク質が、長寿と深い関わりがあると明らかにされたのは、2月19日のこと。大阪大学大学院の吉森保教授らが、学術誌(電子版)で発表したのだ。
それによると、細胞は「オートファジー(自食作用)」によって新陳代謝を繰り返すが、ルビコンが増えるとオートファジーが抑えられてしまう。つまり、老化が進むのだ。...